瀬戸内寂聴さんと宮内の縁
- sikisai51
- 2021年11月24日
- 読了時間: 2分
瀬戸内寂聴さんの ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。
宮内公民館には宮内出身の小説家、小田仁二郎さん(1910~1979)の代表作「触手」の冒頭を刻んだ文学碑があります。
小田仁二郎さんは、瀬戸内寂聴さんの文学の師として知られ、戦後文学に影響を与えたと言われている方です。
瀬戸追寂聴さんが石碑の除幕式に訪れた際(平成3年)には、当店5代目が鯉を贈っており、御礼状を頂いています。

調べていたら素敵な文章を見つけたので、引用させて頂きます。 〈引用 「移ろうままに」 https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2013-03-24-4〉 ------------------------------------------- 一字一字原稿用紙の桝目に行儀よくいれた清潔な文字を見つめながら、私の目には、原稿用紙が波のように遠ざかり、白い一本の道が見えてきた。道の涯に天を突く銀杏の大木がゆっくり顕ち上り、四方に葉の落ちつくした裸の樹をひろげている。それは、小田仁二郎の書く子供の世界によく出てくる故郷宮内の、熊野神社の境内の大銀杏にちがいなかった。九百年に近い生命を保っている老木だという。大樹はそこにのび育ったまま一歩も動かない。ひろげたその枝に来て、たわむれたり憩ったりして、また去っていくのは、鳥や雲や風たちなのだ。訪れるのは気まぐれで、易々と裏切る。来るものは拒まず、去るものは追わず、大樹はいつでも孤独にひっそりと立ちつづけている。現実の大銀杏を見たのは、昨年の秋の終りであった。 (瀬戸内晴美 『手紙―小田仁二郎の世界』昭和五十七年)
今年も大銀杏はきれいに色付き、そしてまた散り、冬の訪れを告げています。
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